2008年8月27日水曜日

金メダルをとろう!


4年に1度のオリンピック、いかがでしたか?

我が家で「星飛雄馬」と呼んでいたソフトボールの上野選手は、
ストライクゾーンをくりぬいた板をめがけて投球練習をしていたとか……。
お父さんが作ってくれたそうです。
「巨人の星」世代なんでしょうね、きっと。

子どもが一生懸命やろうとしていることを応援する。
ただそれだけのことです。
赤ちゃんも同じですね。

先日、赤ちゃんにがらがらを見せて、目の前で振っていると、
手を伸ばしてつかんだのです!!
???何それ??? 普通やん、とお思いですか?
でも、お母さんは大喜び!
今まで一生懸命手に握らせようとして握ってくれなかったのに、
がらがらを見せたら握ってくれたからです。

なぜ?
これこそが興味、自分でやろうとする意欲なのです。
無理やり?握らせられるのと、
見て、何じゃこれと思って、つかむのとは大違い!

おもちゃを見た赤ちゃんを見て、アレがほしいのねと、すぐに取って渡していませんか?
お父さんお母さんのご飯によだれを流す赤ちゃんに、
離乳食は6ヶ月から始めることに決めてるからダメ…と言っていませんか?
離乳食に手を伸ばす赤ちゃんに、まだスプーンが使えないからあーんして…と言っていませんか?
靴をはこうとする子どもに、まだちゃんとはけないでしょ、
お母さんがはかせてあげる…と言ってはかせていませんか?

取ってもらって、食べさせてもらえず、食べさせられて、はかせてもらって…
自分で取りに行って、食べたい時に食べて、自分の手で食べて、自分ではいて…
この大いなる違い。
「してもらう」と「する」。お母さん側から言うと「してあげる」と「する」。
「する」のは、自分。
「してあげる」のは、優しい親切なお母さん…そうですか?

「してあげる」優しい親切なお母さんは、卒業しましょう。
子どもはどうなのか、何をしたいと思っているのか、親は何を応援できるのか、
ということを考えましょう。
その先に金メダルがあるのです。
何かを一生懸命やろうとする子ども、その意欲に金メダル。
何かを一生懸命やろうとして、うまくできたら金メダル。
うまくできなければ、ここまではできたと金メダル。
ほめられたら、今度はこうするという目標設定。

やってみてごらん、うまくできたね、ここまではできたね、今度はどうしてみる?
そのくりかえしの中で、子どもは自信をつけ、
自分が本当にしたいことを見つけていくのでないでしょうか。
「しつけ」と思うとしんどいので、子どもと一緒に、
できた~!やったぁ~!あかんかった、しょぼん…と一喜一憂、
子どもの気持ちに同調すればいいのでは…。
それだけで充分お母さんの気持ちは伝わると思いますよ。

フェルプス選手どころではない、たくさんの金メダルをぶらさげて、
子どもたちが社会に巣立っていけるよう、応援していきたいものです。

形のない金メダルは私たちの生活の中にたくさんあるのですから。