4年に1度のオリンピック、いかがでしたか?
我が家で「星飛雄馬」と呼んでいたソフトボールの上野選手は、
ストライクゾーンをくりぬいた板をめがけて投球練習をしていたとか……。
お父さんが作ってくれたそうです。
「巨人の星」世代なんでしょうね、きっと。
子どもが一生懸命やろうとしていることを応援する。
ただそれだけのことです。
赤ちゃんも同じですね。
先日、赤ちゃんにがらがらを見せて、目の前で振っていると、
手を伸ばしてつかんだのです!!
???何それ??? 普通やん、とお思いですか?
でも、お母さんは大喜び!
今まで一生懸命手に握らせようとして握ってくれなかったのに、
がらがらを見せたら握ってくれたからです。
なぜ?
これこそが興味、自分でやろうとする意欲なのです。
無理やり?握らせられるのと、
見て、何じゃこれと思って、つかむのとは大違い!
おもちゃを見た赤ちゃんを見て、アレがほしいのねと、すぐに取って渡していませんか?
お父さんお母さんのご飯によだれを流す赤ちゃんに、
離乳食は6ヶ月から始めることに決めてるからダメ…と言っていませんか?
離乳食に手を伸ばす赤ちゃんに、まだスプーンが使えないからあーんして…と言っていませんか?
靴をはこうとする子どもに、まだちゃんとはけないでしょ、
お母さんがはかせてあげる…と言ってはかせていませんか?
取ってもらって、食べさせてもらえず、食べさせられて、はかせてもらって…
自分で取りに行って、食べたい時に食べて、自分の手で食べて、自分ではいて…
この大いなる違い。
「してもらう」と「する」。お母さん側から言うと「してあげる」と「する」。
「する」のは、自分。
「してあげる」のは、優しい親切なお母さん…そうですか?
「してあげる」優しい親切なお母さんは、卒業しましょう。
子どもはどうなのか、何をしたいと思っているのか、親は何を応援できるのか、
ということを考えましょう。
その先に金メダルがあるのです。
何かを一生懸命やろうとする子ども、その意欲に金メダル。
何かを一生懸命やろうとして、うまくできたら金メダル。
うまくできなければ、ここまではできたと金メダル。
ほめられたら、今度はこうするという目標設定。
やってみてごらん、うまくできたね、ここまではできたね、今度はどうしてみる?
そのくりかえしの中で、子どもは自信をつけ、
自分が本当にしたいことを見つけていくのでないでしょうか。
「しつけ」と思うとしんどいので、子どもと一緒に、
できた~!やったぁ~!あかんかった、しょぼん…と一喜一憂、
子どもの気持ちに同調すればいいのでは…。
それだけで充分お母さんの気持ちは伝わると思いますよ。
フェルプス選手どころではない、たくさんの金メダルをぶらさげて、
子どもたちが社会に巣立っていけるよう、応援していきたいものです。
形のない金メダルは私たちの生活の中にたくさんあるのですから。