2006年11月24日金曜日

散歩

最近、ほんとに最近、気付いたのですが、
赤ちゃんとの散歩、もしかしてベビーカー利用ではありませんか?
散歩に出ても赤ちゃんは寝てしまうというお母さんの言葉で気付いたのです。

外遊びしなさいとよく言われます。
あー、ぶーとしかしゃべらない、物を指で指し示すこともない、
もちろんあんよもしない赤ちゃんと何をして遊ぶのか・・・。
外遊びというのは、家の外で過ごすいう意味だけではなく、
外のさまざまな人や物を五感で感じるということなのです。
同じ空気を吸い、それをお互いが感じることが大切なのです。

きんもくせいの花は終わって、もうすぐくちなしの花が咲きます。
「何かいいにおいがする。くちなしだね。実はお正月のきんとんに使うんだよ。」
はたから見れば、完全なひとり言ですが、
赤ちゃんとお母さんとの間ではりっぱなコミュニケーションです。
言葉の意味は理解していないのかもしれませんが、
お母さんが感じていることは、耳から目から鼻から肌から
しっかり赤ちゃんに伝わります。
気持ちを伝える道具は言葉だけではありません。
言葉以外のコミュニケーションの経験の豊かさが心の豊かさにつながる
と私は確信しています。

一度だっこで外を歩いてみませんか?
できれば、顔や手足が自由に動かせるよう抱っこひもなしで。
赤ちゃんはお母さんが感じることをだっこされた肌で感じることができるでしょう。
そして、お母さんも赤ちゃんの反応を肌で感じることができるでしょう。
10分でも15分でも、お昼寝タイムを除いたどこかの時間帯を
赤ちゃんとの散歩の時間に使ってください。
あんよできる子はもちろんあんよで。
助産師として、子育て暦23年の母として、心からのお願いです。